競輪のレース

バンクと呼ばれる擂鉢状のコースを周回して行う。ゴール前半周のタイムは計測されているもののタイムトライアルではないためタイムはレース結果に関係なく、早くゴールするかがポイントとなる。ただレース毎に、定められた時間以内にゴールしなければならないという「規定時間」(スタートから1周目のゴール地点までのタイムで計測)があり、これを超過してしまった場合「タイムオーバー」となり賞金が減額させられる(基本的に半額)。
競技中、自転車の速度は時速60km前後、ゴール前では約70kmに達し、自転車は大きな風圧の抵抗を受けることになる。このことから、選手は2人~4人で連携して戦うラインと呼ばれる戦法が有利であり、その場合には、各ラインの先頭の選手が風圧を受ける代わりに、その後ろについた選手は、他のラインに追い抜かせないように抵抗するという役割分担を行いレースに挑む。そのため、競技は当然個人戦であるが、団体競技的な側面もあり、推理に複雑さと面白さを加えているのが魅力。

■競技の進行
スタート前には選手紹介が行われ、この時すでにレースは始まっているともいわれる。選手はラインや戦法について意思表示をした後、バンクを軽く2、3周する。スタート紹介は、「地乗り」「脚みせ」とも呼ばれることもある。
レース序盤は先頭誘導員を先頭にした状態で、全選手が一列(一列棒状)の隊列を組んで走るのが一般的である。その原因としては、隊列を外れると他の選手よりも外を走ることになり、余計に長い距離を走らなければならなくなること、他の選手の直後を走る場合よりも大きな風圧を受けることが理由である。
残りの周回数が3周になると、周回数を示す板が白色から青色の青板(あおばん)に変化し、さらに残り2周で赤色の赤板(あかばん)に切り変わる。先頭の選手が残り1周半を通過するタイミングで半鐘が打ち鳴らされる。これを「ジャン」といい、ゴールラインを通過して残り1周となるまで鳴る続ける。ここで誘導員が抜けてラストスパートがかかり、ゴールまでの間、息詰まるデッドヒートが展開される。各車が込み合うようなレース展開の場合には、時として接触・落車事故が発生することもある危険さもある。

■出走人数
通常は最大9名により行なわれるが、ミッドナイト競輪とA級チャレンジ戦は7名で行われ、最小は5名である。昔は後楽園競輪場などにおいて最大12名でのレースも行われていた。
9車立の場合、4番5番・6番7番・8番9番は同一枠として単枠の1番・2番・3番をあわせて6枠を構成するため、慣習的に4番・6番・8番には格下、すなわち競走成績の低い者がおかれるのが基本である。中でも6番車は最も格下の選手があてがわれるが、これら4番・6番・8番の選手が入着した場合は高配当になる場合が多い。競輪ファンの中にはこれをもじって「ヨーロッパ」と呼ぶ人もいる。

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